電通デジタルでは、働き方改革の一環として、社内の様々な業務を自動化・効率化するツールや仕組みを自社内で開発しています。日々の業務の中で社員の相談事を吸い上げるために立ち上がった業務効率化相談窓口【Jitan-help】について紹介します。
「SEOコンサルとして業務していた前所属部署で、部署内のメンバーらの業務効率化をサポートしたいと思ったのがきっかけ」とコーポレート部門事業推進部の時乗 秀俊(ときのり ひでとし)は話します。当時は都度、部署内で改善のためのツール開発をしていたものの、徐々にこの取り組みを全社的に広げられないかという思いが強くなり、現部署で社内の業務効率化を先導する役割を担うことになりました。
2021年に社内コミュニケーションツール上に立ち上がった相談窓口【Jitan-help】には、初年度で約150件、2年目に約300件、3年目にあたる2023年においては約600件もの相談が寄せられ、これまで開発したツールも400~500件に上ります。相談としては、データを扱う業務が多い都合上、データの集計・分析・可視化といった業務を自動化・効率化したいという相談が半数程度を占めています。特に、クリエイティブの大量パターン生成を行う業務に関しては、画像の生成を自動化するツールを開発したことで、月100時間かかっていた業務が月1時間に短縮されるという大幅な業務改善に成功した事例もあります。
【Jitan-help】では、各相談に対して個別の開発ツールを提供することはもちろん、汎用性の高いツールについては業務横断的に活用できるよう柔軟な仕様に再設計・再構築し、全社に展開しています。また、ツールを提供して終わりということではなく、その後の自走、恒常的な効率化を目指しており、例えばExcel関数で簡易に解決できるような内容だった場合は「こちらで対応して終わり」ではなく、作業方法について丁寧にレクチャーするなどフォローしています。全社的にスマートな働き方ができるようサポートすることで、事故防止やリスク対策にもつながり、結果、電通デジタルとしての業務の精度を向上させることにつなげています。