電通グループならではのプロジェクト規模で、キャリアを磨く

IT導入やDX(デジタルトランスフォーメーション)といった面で課題を抱えるさまざまな企業にコンサルティングを行い、課題解決に導く電通デジタル。数あるソリューションのなかでも同社が注力しているものの一つが、Salesforceを活用したコンサルティング事業です。現在、事業の拡大を見据えてコンサルタントの募集を強化しています。大規模プロジェクトの機会も多い電通デジタルだからこそ経験できる案件をはじめ、その仕事の魅力について3名の社員にお話を伺いました。

出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社電通デジタル」(2022年10月20日公開)より転載

自身の経験を糧に、関西のマーケティングの現場をもっと元気に

関西部門 CXプランニング事業部
船井 宏樹


──はじめに、船井さんのこれまでの経歴と、電通デジタルへの転職の経緯について教えてください。

コマース企業でのマーケティング業務を経験した後に、ソフトウエア企業でビジネスコンサルタントおよびカスタマーサクセスマネージャーといったポジションを経験してきました。そのなかで、「自社製品をクライアントに導入いただくこと」と「クライアントのマーケティングの課題を広く解決すること」には似て非なるものがあると感じていました。そのため、「更にクライアントのマーケティング現場や課題解決に寄り添いたい」と考えたのが転職のきっかけです。

2019年に、当時まだ電通デジタルと合併する前の電通アイソバーに入社しましたが、入社を決めた理由は2つあります。一つは、当時電通アイソバーが提唱していた「We are the CX Design Firm」という言葉に強く共感したためです。さらに、コンサルティングファーム・SIer・デジタルエージェンシー、の要素を兼ね備えていましたので、クライアントの課題解決にさまざまな選択肢を提示できると確信しました。

もう一つは、電通アイソバーが関西でのビジネスを成長させていたためです。私が関西の事業会社でマーケティング職に従事していた当時、マーケティングの知見やトレンドといった情報はまだ東京に集中しており、情報収集に大変な苦労をしていました。今度は自分が知見を提供する側にまわり、地元である関西のマーケティング現場を盛り上げたいと思い、入社を決めました。

──現在担当されている業務について教えてください。

関西部門の「CXプランニング事業部」に所属し、新規開拓や既存クライアントのプロジェクト支援をしています。プロジェクトに伴走しながら社内外の調整を行い、クライアントの課題解決に向けた道筋を立てていくのが主な業務です。

例えば、「エンドユーザーに対してCRM施策を打ちたいが、マーケティング基盤がない」「社内でデータが点在しており、活用できていない」といった課題をお持ちのクライアントがいたとします。そういった際には「データをどのタイミングで、どのように取得するのか」「どのようにデータを管理するのが適切か」と最適な方法を検討し、「データ」を起点とした顧客コミュニケーションのイメージも描きながら、プロジェクトを構築していきます。

単にツールを導入してもらうための営業活動ではなく、私たちはクライアントのマーケティングに関する課題を解決に導くことがミッションです。最新の技術や新製品を導入すれば課題は自然と解決するというものではないので、戦略策定・人材教育・業務プロセス構築・テクノロジー活用、リーダーの支援など、あらゆる面からクライアントのビジネスを深く理解し、何が課題なのかを多面的に考え、導入後も見据えて必要なツールやプロフェッショナルサービスを組み合わせていくのが私たちの業務の進め方です。

クライアントの「悩み」を真に理解し、寄り添える存在に

──電通デジタルだからこそ提供できる価値などはありますか。

記憶に残っているのは、とあるクライアントがECサイトのリニューアルにあたり、Salesforceの「Commerce Cloud」導入を検討されていた事例です。ただ単にシステムを導入するだけではなく、戦略策定から実際のECサイトを利用するユーザーのCX(顧客体験)まであらゆる課題を整理しました。導入支援にとどまらず、さまざまな解決策をご提案できるのは、電通デジタルの強みだと感じましたね。

場合によっては、クライアントからのご要望に対して「単にシステムを導入するだけでは課題は解決できないと思います」と正直にお伝えすることもあります。もちろん戸惑われる方も多いですが、「そこまで言ってくれるのは電通デジタルだけです」とご評価いただくこともあります。

また、少人数のコンサルティング企業の場合、個人のスキルに頼らざるをえず、個人にできることの限界がクライアントに提供できる価値の限界になってしまいます。ですが、電通デジタルではさまざまなプロフェッショナルサービスを提供しており、部門を横断したコンサルティング支援や、複数の製品・ツールを組み合わせることで、個人の能力を超えたクライアント支援が可能になります。クライアントの悩みと最前線で向き合っている者として、これほど心強いことはありません。

──どのようなマインドを持った方が活躍していますか。

社内には2,200人ほどのメンバーがいますが、中途入社者の比率が高く、バックグラウンドも多様です。さまざまな専門分野で経験を積んできたプロフェッショナルが集い、お互いにコミュニケーションを通じて知識や経験を共有し合い、有機的に連携しながらクライアントの課題解決に挑んでいます。

周囲を見ると「自分の専門知識や経験だけに閉じずに、新たに領域を広げようとしている」人が活躍しているように思います。知らないものに触れ、自分の専門領域とかけ合わせることで、何ができるかを考えている人が多い印象ですね。

──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。

私自身は「関西のマーケターを盛り上げたい」という思いを持って電通デジタルに入社しましたが、少しずつそれが形になってきていると感じています。クライアントの担当者から「プロジェクトが評価された、社内賞を受賞した」といった報告をいただくのはやはりうれしいですし、やりがいを感じます。

新たに加わってくださる方にも、クライアントの課題を深く理解し、解決プロセスをクリエイティブに考えて挑戦したいという気持ちを持っていただけたらと思っています。既にコンサルタントやエンジニアとしての経験がある方も、電通デジタルの幅広い案件を通じてさらにスキルアップできるはずです。

ECサイト設計やツール導入、運用を支援。グローバル案件も担当

テクノロジートランスフォーメーション部門
CXプラットフォーム事業部 第1グループ
永友 大次郎


──永友さんのこれまでの経歴と、電通デジタルへの転職の経緯について教えてください。

前職ではITコンサルタントとして、Salesforceの「Sales Cloud」「Service Cloud」「Experience Cloud」「Heroku」といった製品の導入支援をしていました。生活者の皆様が利用されるシステムとは別の、業務システムを担当していました。

Salesforce製品の経験を重ねてきたなかで、まだ経験のない製品へ挑戦をしたいと考えたことが転職のきっかけです。そんなときに、当時国内でまだ導入実績があまりなかったグローバルB2Cコマースソリューション「Salesforce Commerce Cloud」の実績をもつ電通アイソバー(現電通デジタル)と出会いました。「Salesforce Commerce Cloud」ではこれまでに経験してきた「Service Cloud」との連携が必要なことも多いため、経験を生かして新たなチャレンジができると期待して入社を決めました。

──所属している部署のミッションや、具体的な業務について教えてください。

CXプラットフォーム事業部のミッションは「生活者一人一人に価値のある体験を提供するために、さまざまなチャネルとデータがシームレスに連動するCXプラットフォームを適切にデザインし提供すること」です。「CX」にはカスタマーエクスペリエンスはもちろん、コマース、コンテンツマーケティングの意味も込められています。

事業部は2つのグループに分かれていて、私が所属する第1グループでは「コマース」を軸にしたビジネスを展開していて、「Salesforce Commerce Cloud」や「Adobe Commerce」といった製品を扱いながら、クライアントごとに必要なシステムを組み合わせて提供しています。第2グループではコンテンツマーケティング領域やCX領域を担当していて、CMS(Contents Management System)やDAM(Digital Asset Management)を支援するツールを扱っています。

システムやツールを単純に導入するためであれば、開発会社に依頼するだけでも問題ありません。そこで電通デジタルが出せる強みは「価値ある体験」のために上流の戦略からそれを実現するシステム導入、そしてシステム導入後の運用支援までをワンストップで支援できる体制を作っている点にあります。

前職の経験を生かしながら、未経験だった領域にもチャレンジ

──担当されている業務や、前職の経験が生きていると感じる部分について教えてください。

現在は、ECサイトの構築から運用までのディレクション全般を担当しています。プロジェクトの起点は既存クライアントからの別案件のご相談や、電通グループとしてお付き合いのある外資系企業からのご相談など、さまざまです。

実際のプロジェクトでは、複数の事業部のメンバーがチームを組んで動いていきます。ECサイトのリニューアル案件ではデザインやマーケティングの知見も必要になるので、多くの場合はCXプラットフォーム事業部だけではなく他の事業部と連携しながら進めています。

前職では生活者が触れるシステムにはあまり携わってこなかったため、ECサイトのようなプロジェクトに携わることは私にとって新しいチャレンジでもありました。一方で、ECサイトの導入支援は生活者が商品を購入するだけではなく、商品が売れて出荷されるという一連の業務フローを完走させる必要があり、業務システムを担当していた前職での経験が役に立っています。

──これまでに経験したプロジェクト事例や、そのなかで感じた仕事の面白さを教えてください。

国内外問わずさまざまな業界のプロジェクトを経験してきましたが、なかでも海外コスメティックブランドのグローバル案件が印象に残っています。同じ電通グループで海外事業を担う電通インターナショナルのCXM(顧客体験マネジメント)の領域をリードしているMerkleが導入を支援した案件です。米国向けに構築した販売支援システムが軌道に乗り売り上げ向上にもつながったため、その仕組みを日本にも広げたいというご相談でした。米国での実績を踏まえながら、単なるシステムの翻訳ではなく、日本では何が求められているのか、どうすれば日本のユーザーが利用しやすいのかをしっかりと掘り下げながら進めていきました。

また、こちらの案件では顧客データと購買データを活用してマーケティングやコミュニケーションを強化しました。生活者の属性や店舗とECサイトの購入履歴データから、商品リニューアルのご案内や買い足しのおすすめなど、従来の店頭や電話に加えてメールやLINEといった手法でも積極的に生活者とコミュニケーションがとれる仕組みを構築しました。

電通デジタルではこのようなグローバル案件も多く、海外から日本に展開するケースや、日本のクライアントが海外拠点向けに展開していくケースなど、本当に幅広いプロジェクトに携われます。各ステークホルダーの思いや立場を調整しながら、「本当に必要なものは何か」「自分たちはそれをどう実現できるか」を検討して実際に形にできるところに面白さを感じています。

「電通グループ」で一丸となって、クライアントのIT課題を解決

テクノロジートランスフォーメーション部門
CRMソリューション事業部 第3グループ
森﨑 健太


──森﨑さんのこれまでの経歴と、電通デジタルへの転職の経緯について教えてください。

これまでにWeb制作会社とITコンサルティング会社の2社を経験してきました。コンサルタントとしてもある程度経験を積めたので、これまでの経験を生かしてもう一段ステップアップしたいと考えているときに、電通デジタルと出会いました。

前職ではマーケティングツールを活用した支援を行うことが多かったのですが、マーケティングクラウドに関しては触れたことがありませんでした。電通デジタルはマーケティングクラウドの導入支援において国内トップレベルの企業だと聞いていたので、最高の環境でスキルを身につけるチャンスだと感じて入社を決めました。

──所属部署の紹介と、ご自身の業務内容について教えてください。

私が所属しているCRMソリューション事業部では、IT面で課題を抱えているクライアントに対してテクノロジーで課題解決を図っています。どのような課題を抱えているのかをヒアリングし、解決に向けたプランニングから実行、運用までをワンストップで支援しています。

いま担当しているのは、酒造メーカー様や保険会社様、小売業者様など業種・業態もさまざまですが、「組織の縦割り構造によって情報を共有したり、活用したりするハードルが高い」といった相談内容が多いですね。こうした課題に対しては、顧客情報やデータの管理方法を再構築し、異なる部署からでもアクセスできるようにデータを一元化し、そのデータをどのようにマーケティングに活用していくのかまで提案しています。

電通デジタルでの仕事で印象に残っているのは、プロジェクトマネージャーとして担当している酒造メーカー様の事例です。SalesforceのCDP(Customer Data Platform)を導入することになったものの、これについては電通デジタル内で先行事例がなく、私自身もCDPに触れたことがありませんでした。そのため、社内で知見があるメンバーに相談したり、Salesforceの方にサポートしてもらったりしながら形にすることができました。

また、製品を扱っていることもあり、普段からSalesforceの方と直接やりとりする機会もあります。新機能がリリースされた際の勉強会などにも参加できるので、自分のスキルアップにもつながっています。

大規模クライアントの案件で、課題解決の選択肢も広がる

──電通デジタルならではの強みは、どのような部分に感じられますか。

「電通グループ」として協働できるのは大きな強みだと感じます。例えば、私たちの事業部、あるいは電通デジタルだけでは十分にバリューを提供できない懸念があった場合に「あそこならできるのでは」と思い浮かぶグループ会社があるのはとても心強いですね。

マーケティングに強い、CRMの実装に強い、などグループ会社ごとに特色がありますし、外部の企業と連携を図るよりもスピーディーに案件を回していけるのは、クライアントにとってもメリットになります。

また、前職と比べても規模の大きい案件が経験できていると感じています。ナショナルクライアントを担当することも増えましたし、それだけ予算も大きくなるのでスケールの大きなプロジェクトも増えていきます。また、多様な案件に対応してきたノウハウや知見が電通グループ内に豊富にありますので、そうしたネットワークを生かしながら課題解決への道筋が作りやすいのも、電通デジタルならではの強みですね。

──業務を通じてどのようにスキルやキャリアが磨かれますか。

実際の案件では、プロジェクトリーダーを含めエンジニアなどと一緒に4~5人のチームを組んで動くことが多いです。私は現在プロジェクトマネージャーとして3社ほどを担当していますが、いずれの場合もエンジニアが入ってくれているので、技術的な知識も深まります。

また、これまでに触れてこなかったツールや領域を扱う場面もあるので、これも自分の成長に直結すると思います。社内にはより上流レイヤーでのコンサルティングをする部署も、スペシャリストとしてエンジニアのように動く部署もあります。自分にはどのようなスタイルが合っているのかを考えながら働くのもよいと思います。

クライアントも規模の大きいところが多いので、求められるレベルも自然と高くなります。タフだと感じる面もありますが、無事にプロジェクトをやり遂げたときの達成感やクライアントからの感謝の言葉が自分のやりがいにつながっています。

──最後に、どのような方と一緒に働きたいか教えてください。

一緒に働く人に求めたいのは、変化に柔軟な姿勢です。変化の激しい業界でもあるので、未知の領域にも挑戦したいという志向の方にはとても向いている環境だと思います。

また、在籍しているメンバーのなかには「コンサルティングは未経験だった」という人も多いです。他業界での経験や、そこで培われた視点が新しいブレークスルーを生むこともありますし、さまざまな方がこれまでの経験を生かせるチャンスは多くありますので、ぜひ一緒に挑戦していきましょう。

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