コンサルティングスキルに電通デジタルの強みを合わせて価値発揮
コンサルティングから事業開発、実行支援までを担い、特にデジタルマーケティング領域において価値を発揮し続ける電通デジタル。昨今は、マーケティングに軸足を置いたコンサルティングを強みとし、さまざまな企業の課題解決に取り組んでいます。同社で経験できることや働く魅力について、コンサルティングファーム出身で活躍する3名にお話を伺いました。
出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社電通デジタル」(2023年2月21日公開)より転載
戦略コンサルティングの知見を生かし、現場に近い実行フェーズで課題を解決する
トランスフォーメーションリードルーム
経営戦略支援室 ディレクター
中津川 亮太
──はじめに、中津川さんの前職までのキャリアと電通デジタルへの転職の経緯を教えてください。
新卒では大手通信会社でIT技術を学び、米国のIT企業への派遣なども経験しました。その後、外資系の大手戦略コンサルティングファームに移り、全社的なデジタル戦略の策定や新規事業の立ち上げに携わってきました。そこで約3年間キャリアを積みましたが、戦略部分のコンサルティングをすることが本当に事業変革につながっているのか、十分な手応えを得られないこともありました。
そのため、戦略を理解したうえで、より現場の実行フェーズに近いポジションでお客様の事業変革に貢献し、インパクトをもたらすことができ、かつそれを実感できるような働き方をしたいと気持ちの変化がありました。また、ワークライフバランスを改善できる環境や、次のキャリアステップとしてある程度の人数のマネジメントを経験できる環境を求めていました。
そうした思いを抱くなかで、スタートアップ企業や事業会社のデジタル戦略部門なども転職先として検討していましたが、面接の場で、電通デジタルなら私の希望が叶えられる環境だと伝えてもらえたこと。そして、国内外の経済状況を考慮したときに、この先の5年、10年、腰を据えて働ける環境だと思ったので入社を決めました。
──現在の業務内容や印象的なプロジェクトを教えてください。また、どのような点に前職との違いを感じますか。
現在主に担当しているのは、ある金融機関におけるリテールの顧客体験の改善に向けたグランドデザインと、その後の具体的な実行フェーズの計画です。また、別の金融機関に対しては10~20年スパンで見たビジネスモデルの再検討など、戦略に近い領域の支援を担当しています。プロジェクトが小規模であれば3~4名、大規模な場合は7~8名でチームを組みつつ複数案件を並行して進めており、それらのデリバリーの責任を持つのが私の役割です。
金融機関における顧客体験の改善に向けたプロジェクトでは、CX(顧客体験)領域のスペシャリストや、コールセンターの業務に知見が深いメンバーとともにチームを組んでいます。私からはチームメンバーに対して、コンサルティング経験で身に着けた戦略のフレームワーク、考え方、仕事の進め方を共有したり、一方で私に足りない部分はメンバーから学んだりすることでチーム全体の力を高めていきます。そうすることで、お客様の困りごとを抜け漏れなく正しく把握でき、具体的な解決策を提案できています。
成果としては、顧客体験を改善するにあたって何を打ち手とするべきなのか、そしてどのくらいのコストがかかるのか、そこを整理して事業計画を提案しました。次は、その計画を実際に実行していくフェーズになります。「曖昧だった課題をシャープに整理してもらえた」とフィードバックをいただいたときは、やりがいを感じられましたね。
このように、私のようなコンサルティングファーム出身のメンバーを始め、事業会社でデジタル領域を専門に経験してきたメンバーなど、バックグラウンドや得意なスキルが異なるメンバーが在籍していることが特徴です。そして、多様なメンバーとチームを組んで、それぞれの強みを組み合わせながらお客様の課題解決に向き合えることはコンサルティングファームと違う価値を発揮できる、電通デジタルの強みだと感じています。
家族との時間も増え、ワークライフバランスも改善
──ワークライフバランスや働きやすさについて、転職後に感じることはありますか。
「自身ができることを最速でやる」というマインドセットに関しては、以前から変わりません。ただ、電通デジタルでは就業時間厳守に対する意識が強いので、際限なく全力疾走するという働き方はしなくなりました。平日の夕飯の時間を家族と共に過ごせるようになるなど、以前よりも家族との時間が増えたのは大きな変化でした。
──最後に、実際に働いてみて感じる電通デジタルの魅力を教えてください。
入社して日が浅いので、実際に社会にインパクトを与えていくのはこれからですが、自分が手がけたものの成果を身近に感じられる環境だと思っています。ここまでの経験としては、ビジネスモデル全体の設計やプランニングだけでなく、さらにお客様の現場に近い売り上げなどの課題を体感できるようになりました。
また、入社して驚いたのは、組織全体がとてもフラットで、働きやすさや心理的安全性が担保されており、メンバーの意見を広く受け止めてくれる環境があることでした。
働きやすい環境のなかで、お客様に近い立場で課題解決に貢献したい方や、キャリアアップを目指す方には最適な環境だと思います。
IT領域にマーケティングの知見もプラスし、コンサルティングの幅を広げる
ネクストコア部門
マーケティングデザイン事業部 第2グループ
清水 大貴
──清水さんも外資系の大手コンサルティングファーム出身ですが、どのような経緯で電通デジタルへ転職することになったのでしょうか。
新卒でコンサルティングファームに入社し、IT領域のコンサルティングを担当していました。そのなかでもデジタルマーケティングに関するプロジェクトに携わることが多く、よりデジタルマーケティング領域に対する専門知識を深めたいという思いが芽生え、転職活動を始めました。いま振り返れば、もともと人の行動変容に対する興味があったため、人を動かす力を持つマーケティングの魅力に引かれたのだと思います。
転職活動をするなかで電通デジタルに興味を抱いたのは、デジタルマーケティングの全領域を網羅していた点です。他にも検討した企業は数社ありましたが、広告業界大手の電通グループの一社として総合的なマーケティングに触れられることは他社にはない魅力だと感じて、最終的に入社を決めました。
──現在担当している業務について教えてください。
現在は、BtoB事業やベンチャー企業のマーケティング支援を主に担当しています。私の所属する部門では、上司に自身の希望を伝えつつ、幅広い業界や業態を扱うプロジェクトに挑戦することができます。私自身も、お客様ごとのビジネスモデルや市場を把握しながら、マーケティング戦略立案から施策実行までを一連の流れで施策を実行できるような経験・スキルを積み重ねていきたいと上司に伝え、実際にその機会を得られました。
担当したプロジェクトの一例を挙げると、大手総合電機メーカーが毎年開催するイベントのプロモーション支援に携わりました。コロナ禍における対応の変化に伴い、初めてオンラインとリアルで同時展開することとなったイベントにおいて、課題となったのはオンラインとリアル双方の参加者のデータ収集や、それに伴う決済や登録の区別です。私はそれらを解決するためのシステム開発のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)と、プロモーション全体のディレクションを担いました。
前職でシステムの要件定義から開発までの具体的な流れを把握していたことは、このプロジェクトを進めるうえでのリスクマネジメントなどに役立ちました。また、組織や各部署を横断する形でのプロジェクトの推進についても、前職で似たような経験をしていたのでこのプロジェクトでも生かすことができました。
実績としては、Net Promoter Score(ネット・プロモーター・スコア)が前年比より20%以上向上し、問い合わせも前年比で6%増加しました。オンラインとリアルの訴求メッセージを統一し、総合的なマーケティング施策を展開できたことが成功につながったのだと思います。
コミュニケーションの軸からマーケティング施策の精度を高める
──転職したことで、どのようなマーケティングの知見を得られましたか。
マーケティングの戦略にはテクノロジー領域とコミュニケーション領域の二軸があると思いますが、転職後は後者の領域についてより深い経験と学びを得られていると実感しています。
例えば、データ活用などの左脳を使うような業務は前職でも経験できましたが、「最近のトレンドはこうですよね。消費行動はこうなっているから、こういう施策ができますよね。」と右脳を使うような、コミュニケーションを通じた施策については電通デジタルで新たに挑戦できました。メールマガジンやSNSを利用したプロモーション、広告施策がその一例です。
また、チームにはマーケティングに高い関心を持つメンバーが集まっており、それぞれ異なるバックグラウンドにひもづいた考え方でプロジェクトに臨むため、幅広いアイデアが生み出されるので日々刺激をもらっています。コンサルティングファーム出身者はロジカルなフレームワークに沿って考えるのが一般的ですが、トレンドや消費行動に基づいてアイデアを生み出せるのは、マーケティング業界出身者の強みであるように感じます。
──チームで活躍しているメンバーの共通点と、ご自身の今後の目標について教えてください。
マーケティング領域では、トレンドの移り変わりや社会のニーズの変化といったものに敏感に対応していかなければなりません。そのため、自身のスキルセットや引き出しの数にこだわらず、お客様の状況に合わせた柔軟な提案ができるメンバーは、特に活躍している印象があります。
私自身の目標としては、お客様の状況に応じた価値提供の精度をより高めていきたいです。そして、事業全体やビジネスモデルを俯瞰する視座を養い、ひとつのストーリーとしてマーケティング施策を展開できるような人材になりたいと考えています。
マーケティング領域の最先端に触れながら成長できる環境
テクノロジートランスフォーメーション第1部門
CRMインテグレーション事業部 第1グループ
穆 明昊(ボク メイコウ)
──はじめに、穆さんの前職までのキャリアと電通デジタルへの転職の経緯を教えてください。
前職では、外資系の大手コンサルティングファームのテクノロジーコンサルティング部門に所属し、データウエアハウスやCRMに関する技術支援を主に担当していました。テクノロジーのスペシャリストとしてお客様の持つデータをいかに事業に還元するか考えるなかで、よりマーケティングに近い立場で課題に挑みたいと考え始めたことが、転職活動のきっかけです。そのなかで、電通デジタルはデジタルマーケティング領域における日本国内トップレベルの会社だと認識していたため、入社を決めました。
──現在はどのような業務を担当しているのでしょうか。
テクノロジートランスフォーメーション部門において、CRMの活用やマーケティングの視点からお客様の課題解決に取り組んでいます。エンドユーザーに対して最善なチャネルから最適なタイミングで施策を打つために、データを活用することが私たちの役割です。
具体的な業務の一例としては、SalesforceのMarketing CloudやCDP(顧客データプラットフォーム)などを組み合わせ、お客様のご要望に合わせたシステム導入や開発、活用支援などを行っています。Salesforceは前職でも扱っていたので、これらの仕事にはその知見を生かせていると感じます。
前職でもシステム導入に携わっていたのですが、その前段にあるお客様の課題の整理や、そのシステムが課題解決にあたって最適かといった上段の部分には深く触れていませんでした。転職後はそういった上段の要件定義も扱う機会が増えましたし、他の専門領域を持つメンバーや電通グループの他領域のメンバーとも連携することが多くなり、以前に増して新しい知識を吸収できるようになりました。
また、自分が手がけたシステムを身近なところで目にする機会も多いので、ただつくって終わりではなく、実際に使われていることが実感できる点がうれしいです。
──具体的なプロジェクト事例を教えてください。
ある国内小売業のお客様の事例を挙げます。コロナ禍で実店舗での売り上げが減少したことから、オンラインでの売り上げを向上すべく、オンラインとオフラインの販売データを統合することを目的としたシステム改善プロジェクトを立ち上げました。
CDPの導入と、それに伴う顧客データベースからのパーソナライズを実現した本プロジェクトは、お客様の社長直下のプロジェクトとして推進され、経営に深く関わる部分にアプローチできた一例です。私はそのなかのマーケティングクラウドの導入を主に担当しつつ、最終的にブランディングや施策全体のとりまとめにも携わりました。
テクノロジー領域の専門でありながら、マーケティングも経験できる
──転職後、成長できたと感じるのはどういった点ですか。
製品のプロモーションはどうするか、コンテンツ制作はどうするかなど、マーケティング領域にはさまざまな課題が山積しています。システムはそのなかの一部を担っているのですが、マーケティングに関わる課題の全容を見渡す視野を持ちつつ、「テクノロジーの観点から何ができるか」を考えられるようになりました。
また、社会やビジネスモデル、人々の生活様式の変化に伴い、マーケティング領域も進化を続けていますが、その最先端に触れながら、プロジェクトを通じて幅広い業務に携われることも成長につながっています。私のようにテクノロジー領域を専門とするメンバーであっても、マーケティング領域の担当を一人で担うこともあれば、スケジュール調整や契約関連の業務などに携わることもあり、以前よりプロジェクト全体を俯瞰できるようになりました。
──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。
先ほどもお伝えしましたが、電通デジタルはマーケティング領域の先端技術にいちはやく触れ、プロジェクト全体をリードする機会にあふれた会社です。また、新しいことにチャレンジする際は丁寧に教えてくれるメンバーもいますから、失敗を恐れずさまざまな提案を自ら打ち出していける環境です。
多様性にあふれた専門領域を持つメンバーと共に、マーケティングに対する知見を深め、自身のスキルセットを生かしたいと考えている方は、ぜひ一緒に働きましょう。
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