広告業界出身者が語る。電通デジタルで得られた新しいキャリア

デジタルマーケティング領域を軸足に、コンサルティングとソリューション提供、その両方の強みを併せ持つ電通デジタル。総合デジタルファームとして、独自の提供価値を発揮する同社では、マーケティングやクリエイティブ、データ分析など異なる領域に専門性を持つメンバーが中途入社して活躍しています。今回は広告業界から電通デジタルにジョインした3名に、電通デジタルで働くことを選んだ理由、業務を通じて得られるスキルやキャリアの広がりについて、お話を伺いました。

出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社電通デジタル」(2023年3月23日公開)より転載

幅広いソリューションを提供できる環境で、デジタルマーケティング領域のキャリアを広げる

戦略アカウントプランニング部門
プランニング第1事業部 事業部長
田村 浩之


──はじめに、田村さんの前職でのご経歴と転職の経緯を教えてください。

2011年に新卒入社したネット専業代理店では、アドネットワーク領域のセールスや運用、プロダクト開発などの業務に携わっていました。当時アドネットワークは普及し始めたばかりで担当者が少なく、関連業務を一手に引き受けることができました。一方、アドネットワークはあくまで広告の一手段でしかないため、クライアントのデジタルマーケティング活動の一部にしか取り組めません。限られた範囲でしか携われないことに歯がゆさを感じたことに加え、オフラインやマスを含めたさまざまなマーケティングを知り、広告の効果を検証することで、改めてデジタルマーケティングの「価値」を証明したいと思ったことが転職を考えたきっかけでした。

転職先としては、メディア、エージェンシー、そしてデータ分析に関わる企業など選択肢はありましたが、クライアントのマーケティング活動において、川上から川下まで幅広く支援が可能で、網羅性のあるエージェンシーを候補に考えていました。そんなときに、2013年、電通デジタルの前身となるネクステッジ電通が創立されました。アドテックのカンファレンスなどで「事業成果に立脚したデジタルマーケティングの推進」をビジョンに掲げ、先端の取り組み事例をプレゼンされていたので、広告業界で最大手の電通グループがデジタルマーケティング領域に本腰を入れることに将来性を感じましたし、自身のやりたいこととも重なったため、転職を決めました。

──現在に至るまでの業務内容について教えてください。また業務で意識している点は何でしょうか。

ネクステッジ電通時代から現在に至るまで、クライアントに直接向き合って案件をリードするアカウントプランナーという立場で働いています。具体的には、クライアントのデジタルマーケティングにおける課題に向き合い、事業成長に貢献する施策立案とデリバリー、そのプロジェクトマネジメントを行うのが私の役割です。

長年キャリアを重ねるにつれ、現在では扱う案件規模も大きくなってきました。経験則に救われる場面も増えた今、意識しているのは案件や業務に「スパイス」を効かせることです。例えば、自分のスコープから外れた会議に参加することで、クライアントにとってプラスになるような気づきを得られたり、別々の案件から学びを得られて新しい提供価値をつくれたり。そうすることで、アカウントプランナーとしての能力を広げられると思いますし、そういう姿勢をもった人が多く在籍していると感じます。

自分の業務範囲やスキルを限定せずに広げていくことは、電通デジタルがお客様に提供できる価値が広がることにつながります。こうした考え方は私自身も大事にしていますし、全社的にも浸透していると思います。

さまざまなプロフェッショナルが集う環境が成長につながる

──これまでに担当してきたプロジェクトで印象的なものはありますか。また、さまざまなプロジェクトを通して感じた「電通デジタルで働く魅力」も教えてください。

少し前の事例ですが、テレビをはじめとしたマスメディアとデジタルマーケティングを組み合わせ、広告効果や事業への成果を可視化するプロジェクトがありました。これは私の転職動機とも深く関わる印象的なプロジェクトで、広告業界最大手の電通グループだからこそ得られる経験だと感動しました。ただ、こうした新しい施策やプロジェクトで必ずしも明確な解が得られるわけではありません。それでも、先進的な課題にトライしている自負やのびしろといったものは常々感じられますし、そういう環境で挑戦を続けられることは恵まれていると感じています。

他にも、クライアントへの提供価値を高める努力を惜しまないカルチャーが魅力として挙げられます。広告領域やマーケティング領域、コンサルティング領域などの各専門領域に深い知見を持つプロフェッショナルが集まっておりますが、クライアントにより良いものを提供するためにベクトルを合わせて、電通デジタルの武器をつくり続けられるケイパビリティがあるのが強みです。

──現在広告会社で働いている方が電通デジタルへ入社すると、どのような経験が得られますか。また、どのようなマインドを持っている方だと活躍できるでしょうか。

これから入社する方で、特に広告業に携わっていた方は、それまでの経験や常識にこだわり過ぎないことが活躍するポイントかもしれません。私自身の経験を振り返ってみると、それまでのやり方や、考え方で正解だと思っていたものが、電通デジタルでは5合目くらいのレベルだったこともありました。

このように、電通デジタルでは高い視座から捉えるプロジェクトが多いので、新たな気づきや学びがあると思います。テクノロジーの進化や生活者の行動様式の変化に伴って、お客様のニーズも複雑化しているので、従来のやり方に固執せずに柔軟に学ぶ姿勢があると成長につながると思います。

また、電通デジタルで活躍するメンバーは、当事者意識をもってクライアントの課題に向き合い、何を実現したいかが明確であることが多いです。そういった当事者意識をもって活躍したい、あるいは現職での業務よりも幅を広げたいといった思いを持っている方は、電通デジタルで充実したキャリアを歩めるはずです。

「社会的に意義のある仕事がしたい」という思いを実現する

ビジネストランスフォーメーション部門
ビジネスデザイン事業部 ディレクター
阿部 智史


──阿部さんの前職でのご経歴と転職の経緯を教えてください。

美術系の大学でデザインを学んだ後、デザインプロダクションに就職しましたが、20代後半で「より社会に対して影響力のある大きな仕事がしたい」と総合広告代理店のグループ会社に転職しました。そこではナショナルクライアントに対するブランディングや、マーケティングにおける課題をクリエイティブの力で解決するプロジェクトを経験しました。

規模の大きなプロジェクトに携わることが多かったのですが、「広告を出したことで本当にクライアントやエンドユーザーの役に立てているのか、実際に何かを残せているのだろうか、世の中を豊かにできているのか」そんな漠然とした悩みを抱えるようになりました。

広告を「つくる」ことは、課題解決の手段のほんの一部分でしかないと気づいたこともあり、転職を考えるようになりました。

電通デジタルに興味を抱いたきっかけは、後に上司となる方との面接でのやり取りでした。「電通=広告」というイメージが根強かったのですが、面接で「今後は広告を売るだけではない、より広い価値提供を目指す」という方針を聞き、共感しましたし、その上司と一緒に働きたいと思うようになりました。また、説明してもらった業務内容や、電通デジタルは成長過程にあるため、チャレンジできる領域が広いことも魅力的に感じられました。

──現在はどのような業務を担当しているのでしょうか。

ビジネストランスフォーメーション部門に所属し、企業の事業・組織改革支援に携わっています。日本はこれまでいいモノをつくることで経済成長を続けてきましたが、現代社会においてはモノではなくコト、つまりモノの周辺にある体験価値の提供が求められています。

しかし大企業の多くは、長年築いてきた組織体制や文化を刷新できず、その変化に対応できていないケースが少なくないのです。ビジネスモデル自体を変えることがミッションではありますが、いきなり組織体制や文化を変えることは簡単ではありません。そのため、私たちは、クライアントに寄り添いながら、小さな部分での成功を積み重ねることで、大きな変革を促す役割を担っています。

本質的な課題に立ち戻り、オーダーメードの解決策を提案

──印象に残っているプロジェクトはありますか。

大手損保会社のDX推進において、既存のフレームワークにとらわれない解決策を模索して新しい価値提供につながった事例が挙げられます。すでに多くのコンサルティングファームが支援に取り組んでいましたが、フレームワークだけでは解決できない課題も多く抱えていたことがクライアントの悩みでした。

私はそのなかで、実現したいこと、やるべきこと、やらなければならないことを整理しながら、事業者基点ではなく、顧客基点の提案を徹底しました。扱った課題は全社を巻き込んだものから、現場の担当者レベルまで多数ありますが、なかでも大きかったテーマは、旧態依然としたビジネスモデルそのものの見直しです。

損保会社の従来のビジネスモデルでは、保険を売る対象が代理店であるため、実際に保険に加入するエンドユーザーとの接点がありません。そこで、私はエンドユーザーの声に基づいた課題設定や企画の重要性を訴え、インタビューなどのユーザーヒアリングを行う仕組みづくりを促しました。

こうした取り組みをお客様から評価していただけて、半年間の常駐期間が終わった際には、セレモニーを開催してくださったことが印象に残っています。一緒に働く仲間として受け入れ、プロジェクトを通じて多くのことを教えてくださったことに対し、感謝の気持ちがこみ上げました。 課題解決のフレームワークに当てはめてしまえば、効率よく多くの案件をこなせるかもしれません。それでも、私たちはクライアントに寄り添い、課題の本質を理解したうえで、必要であればオーダーメードの解決策を導き出すことも大切にしています。このように顧客基点を大事にしながら型にはまらない提案ができることと、クライアントのビジネスのど真ん中から関われることが、他のコンサルティングファームとの違いかもしれません。

──改めて電通デジタルのどのような点に魅力を感じますか。また、入社後に成長できた点や今後の展望についても教えてください。

電通デジタルでは「なぜそれをやるのか」という問いに向き合い、クライアントのビジネスのコアに関わる議論を深めながら、価値創造をしていけることが魅力だと感じます。転職活動のきっかけであった「社会的に意義のある仕事がしたい」という思いは、電通デジタルで十分に実現できています。

成長した点として挙げられるのは、根拠となるデータを扱う知識を鍛え、そのようなデータを基に提案を行うコンサルティングスキルを培えたこと。そして、必要なことを取捨選択して効率的に働くようになったことです。

以前は当然のように残業をして漫然と働いていましたが、いまは15分や30分の打ち合わせすら本当に必要なのか考えるようになりましたし、22時以降の残業は禁止というルールがありますので、限られた時間のなかでより付加価値を高めていくことに集中しています。そうした働き方の変化によって、家族との時間もとれるようになりました。

いままでは自分自身のスキルアップや成果に執着していました。しかし、個人の成果には限界があるため、今後は組織単位での成長や、働きやすい環境でありながらもスピードを緩めることなく進化を続ける電通デジタルの「らしさ」の醸成といったテーマを掲げ、組織や文化づくりに貢献していけたらと考えています。

量より質を重視するカルチャーが、働く姿勢を変えるきっかけに

テクノロジートランスフォーメーション第2部門
データアクティベーション事業部 第1グループ
松山 隼人


──松山さんの前職でのご経歴と転職の経緯を教えてください。

前職では広告業界の企業に在籍し、自社プロダクトを活用したデータ分析やサービス開発に加えて、クライアントワークとしてデータ活用支援や分析支援を担っていました。

業務内容には満足していたのですが、コロナ禍のリモートワーク導入により、より個人としてスキルアップしていく必要があると実感しました。自分をより厳しい環境に置いてスキルアップしたいと考えていたときに、電通デジタルは理想的な環境だと感じたことが転職のきっかけです。

というのも、電通デジタルは広告領域だけでなく、ソリューション領域にも注力している企業だったからです。SalesforceやGoogleが提供する各種サービスはもちろん、Snowflakeなどの新しいソリューションに対しても迅速なパートナーシップを組んでおり、テックブログなどを通じた発信からテクノロジーに強みを持つことが伝わってきました。リソースの潤沢な環境でテクノロジーに対する知見を一層深めたい。そんな思いを実現できると思ったので、電通デジタルへの入社を決めました。

──現在の業務内容について教えてください。

現在は主にBIツールを扱い、職種としてはBIコンサルタントやBIアナリストと称される仕事に携わっています。TableauやLookerなどパートナーシップを組んでいるベンダーのBIツールを中心に、クライアントの要望に応じたダッシュボードの要件定義、構築を行います。特に私は要件定義と企画に携わることが多く、実装までの橋渡しを担う立場です。

溜まったデータをBIツールで可視化することは当たり前になってきているなかで、PDCAを回して施策に生かしていくことが、より求められるようになってきています。そうした点において、電通デジタルはデータを扱うだけでなく、マーケティングに生かす視点も身に着けられるので、成長につながる環境だと感じています。

──転職して感じた電通デジタルの独自性や、仕事に対する意識の変化などはありますか。

電通デジタルに転職して驚いたことは、工数管理や労務管理が徹底されていることです。昨今は改善が進んでいるものの、広告業界にはマンパワーに頼る部分も大いにありました。

一方で電通デジタルは、マネジメント層も含めて効率的なプロジェクト進行に対する意識が強く、量より質を重視し、限られた時間内で質を高めるカルチャーが浸透しています。この環境に身を置くことで、私自身もプロジェクトマネジメントに対する意識が正され、メンバーの稼働時間の管理などを徹底するようになりました。

また、ナショナルクライアントの大規模なプロジェクトに携われることも、電通グループならではです。プロジェクト規模に比例して、工数管理やプロジェクトマネジメントの難度は高まりますが、先ほど挙げたような仕事への姿勢を徹底しつつ、密度の高い業務時間をつくることを意識しています。全社的にも労働時間に占める各プロジェクトの割合を算出する習慣があり、想定を超える稼働があった場合は、都度プロジェクトの方向性や進め方について調整していきます。

難度の高い案件と高い専門性を持つ仲間の存在が成長を促す

──入社前後のギャップや、実際に働いてみて感じる魅力はありますか。

入社前に抱いていたイメージとのギャップを挙げると、想像以上にあたたかいカルチャーのある会社だと感じました。もっとドライなメンバーが多い組織だと思っていましたが、物事をロジカルに捉える一方、心に余裕が持てる労働環境づくりを徹底しているからか、働く仲間への配慮がある組織だと感じています。

また、深い技術的知見を持つマネジメント層が多いことも、魅力として挙げられます。現場のリーダーがデータに明るくないことが原因で、トラブル解決に向けたコミュニケーションが取りづらいケースも過去に経験してきましたが、電通デジタルでは建設的な議論をしながら解決手段を導き出せます。

──最後に、この記事をご覧の方へメッセージをお願いします。

電通デジタルに入社してからのことを振り返ってみると、データ分析やツール活用に対する高い専門性を持つチームで働けることが、自身のスキルアップにつながっていると実感しています。

電通デジタルにはSalesforceのアワード受賞者や、プラットフォーマーに認定された実績のあるメンバーが多数在籍していますし、同業他社と比較してもパートナーシップを組むベンダーの多さは抜きんでています。前職で広告代理店を経験した方にも刺激や学びが多く、十分満足できる環境だと伝えたいです。

また、プロジェクト管理を徹底するカルチャーのなかで難度の高いクライアントワークに臨める電通デジタルでは、多くの成長機会に恵まれています。そのチャンスを前向きに捉え、自らチャレンジしたいと考えている方であれば、幅広く活躍できるはずです。

ご案内

FOR MORE INFO

資料ダウンロード

電通デジタルが提供するホワイトペーパーや調査資料をダウンロードいただけます

メールマガジン登録

電通デジタルのセミナー開催情報、最新ソリューション情報をお届けします

お問い合わせ

電通デジタルへの各種お問い合わせはこちらからどうぞ