2023.05.25

4年連続Salesforceパートナーアワード受賞!

電通デジタルはなぜSalesforce Marketing Cloudに強いのか?

2023年4月13日、株式会社セールスフォース・ジャパン主催の「Salesforce Partner Summit 2023」において、電通デジタルはPartner Award「Japan Partner of the Year <Marketing Cloud>」を4年連続で受賞しました[1]

同賞は、マーケティングプラットフォーム「Salesforce Marketing Cloud」の販売・導入において、昨年度の当該製品の協業実績における、ビジネス規模、ビジネス成長率に加え、認定資格取得数、Navigator取得数を総合的に判断し、特に秀でた実績を残したパートナーに授与される賞です。4年連続で受賞できた要因は何なのか、販売・プランニング・導入の担当者4人に、電通デジタルの取り組みを聞きました。

※役職や肩書は記事公開時点のものです。

戦略から実装までを一気通貫で行える

――Partner Award「Japan Partner of the Year <Marketing Cloud>」とは、どのような賞ですか?

橋本 : セールスフォース・ジャパンには、国内600社以上のパートナー企業がいます。Partner Awardは、Salesforce製品・サービスを活用して顧客企業のビジネス革新に貢献し、セールスフォース・ジャパンのビジネス発展に貢献したパートナーが選ばれる賞です。

電通デジタルは「Salesforce Marketing Cloud」に関して、ワンストップのサポート体制、販売実績、新規リード獲得につながるマーケティング活動成果が評価され、「Japan Partner of the Year <Marketing Cloud>」が創設された2020年以来、4年連続での受賞となりました。

――特にどのような点が評価されたのでしょうか?

橋本 : 電通デジタルは、顧客企業のマーケティング活動支援における多くの場面で、Salesforce Marketing Cloud製品を活用した最適な戦略・立案を提案し、事業成長に貢献してきました。この取り組みにより、Salesforce Marketing Cloud製品の「セールスからコンサルティング、デリバリーまでのワンストップなサポート体制」「販売実績」「新規リード獲得につながるマーケティング活動成果」を総合的に評価していただいたと考えています。

また、クライアント企業からは、マーケティング戦略をテクノロジーを用いた施策に落とし込むことのできるプランニングチームと、高い技術力を持ち、顧客に丁寧に寄り添うデリバリー(導入)チームの両面からのサポートを高くご評価いただいています。

クライアントの課題から戦略を立案し、施策に翻訳できるプランニングチームがいて、それを技術力の高い導入チームが実装する。

戦略から実装までを一気通貫で行える体制が、クライアントからの信頼につながり、今回の受賞につながったのではないかと認識しています。

橋本 綾(電通デジタル)

支援実績は累計90社、毎年10件以上の新規導入を支援

――Salesforce Marketing Cloudというのは、どのような製品群ですか?

齋藤 : Salesforce Marketing Cloudは、データを活用して、顧客と長期にわたって関係を築くデジタルコミュニケーションを実現する、マーケティングプラットフォームです。代表的な製品に、Salesforce Marketing Cloud EngagementというMA(マーケティングオートメーション)ツールがあります。

生活者に関するあらゆるデータを一元化して取り込み、それらのデータや分析に基づいて、パーソナライズしたコンテンツをメールやアプリなど、最適なチャネル・タイミングで配信することができる製品です。

昨今は、生活者一人ひとりに最適化したコミュニケーションが求められています。よりパーソナライズされた顧客体験を提供できる、時代に沿ったツールです。

齋藤 大輔(電通デジタル)

――クライアント企業には、どのような体制でSalesforce Marketing Cloudの提案・導入支援を行っていますか?

橋本 : プリセールス、プランニング、デリバリーという3つのチームが連携して支援しています。

私が所属しているプリセールスチームは、クライアントの課題や要件をヒアリングして把握し、それらを解決するために最適なソリューションやマーケティング施策を提案する仕事をしています。

齋藤 : プランニングチームは、クライアント企業のマーケティング全体戦略の構想を策定し、コミュニケーションのシナリオ設計を行います。

松岡 : デリバリーチームは、クライアント企業の課題、構想を踏まえてプランニングチームが作成したシナリオを、Salesforce Marketing Cloud製品の機能を使って実現する手段を見出し、具現化していくのが仕事です。

松岡 祥吾(電通デジタル)

――これまでにどのような企業に導入してきましたか?

豊田 : 銀行や保険といった金融関連のクライアントが多いです。昨年は、小売、エンターテインメント企業への導入を支援しました。毎年10~15件の新規導入を支援しており、実績は累計90社近くになりました。その数は国内トップクラスです。


丁寧な会話で真の事業課題を探り、Salesforce Marketing Cloudで解決する

――Salesforce Marketing Cloudの導入・利活用を支援する際に、心がけているポイントは何ですか?

齋藤 : プランニングの観点からは、ツール先行の導入にならないように心がけています。

Salesforce Marketing Cloudは、多機能・高機能な製品群なので、やろうと思えばいろいろなことができますが、それが成果につながらないと意味がありません。

Salesforce Marketing Cloudを活用して、生活者とコミュニケーションすることでどのような世界観を実現したいのか。目的をしっかり見据えてコミュニケーションのコンセプトを整理し、その上でプランニングするということを大事にしています。

松岡 : 私の場合は、丁寧な会話を心がけています。

クライアントと相対してお話を聞くと、さまざまな問題や課題、要望、要求が挙がってきます。それらは、クライアントの中でもまだ解決案が見えてない、正解があるわけではないことも多々ありますし、その奥には真の事業課題があります。

時間をかけて、丁寧に会話することで、真の事業課題を探り当てる。その解決策を施策に翻訳し、Salesforce Marketing Cloudの力を使って実際に解決していく。それが私たちの役割だと思っています。

豊田 : 中には、「導入後は自分たちで運用したい」と希望されるクライアントも多くいらっしゃいます。

Salesforce Marketing Cloudを駆使すれば、複雑なシナリオを実装することも可能ですが、それだと自社内での運用が難しくなることもあります。

クライアントがどこまで自社内で行うか、行えるか、どの部分を電通デジタルがサポートするか。そうしたことも視野に入れて支援するようにしています。

豊田 梨絵(電通デジタル)

複雑なビジネス課題解決、大規模かつ複雑なシステム連携に強み

――電通デジタルの強みは何ですか?

橋本 : 昨今はビジネス課題が複雑化し、そちらに伴い、ビジネス課題を解決するために要求される技術のレベルも高くなってきています。技術という側面で言うと、電通デジタルは、Salesforce Sales CloudやSalesforce Service Cloud、Salesforce Commerce Cloudなど、セールスフォース・ジャパンの他製品や、それ以外の多数のクラウド製品についてもサポートを提供できます。基幹システムとの連携、複数クラウド・複数システムをまたいだ連携など、複雑な実装に対応できるのも強みです。

また、ビジネス課題をプランニングチームがひも解いていく過程で、プロモーションやオウンドメディアなど、他領域の取り組みが必要になってくることもあります。そのような状況が発生したときに、電通デジタル全体のデジタルマーケティング領域のカバレッジの広さで、ワンストップで解決を行うことができるのは大きな強みであると感じます。

――他の会社では扱いきれない、複雑な案件でも対応できるということでしょうか?

松岡 : そうですね。最近は特に、要件の難易度、複雑さが上がり、必要になる技術スキルが多くどこも手が出せないような案件を依頼されることが増えてきています。信頼と実績の証ですからもちろん嬉しいのですが、正直大変なこともあります(笑)。

ただ、そうした難しい案件に正面から向き合い、しっかりと誠実に対応し続けてきたからこそ、4年連続で最高賞をいただいているのだと自負しています。


品質とスキルを向上させ、一番頼りにされるパートナーであり続けたい

――最後に、今回の受賞を受けて今後の目標は何ですか?

橋本 : Salesforce Marketing Cloudに関しては、「殿堂入り」と言われるぐらいのパートナーになりたいと思っています。

電通デジタルの存在意義は、ビジネスとテクノロジーの間の翻訳ができること。ビジネス課題が複雑化し、ツールや技術が高度化している現在、ビジネスとテクノロジーの間を翻訳し、橋渡しするニーズは年々高まっていると感じています。

企業がデジタルテクノロジーを活用したいと考えたときに、今後も一番頼りにされるパートナーであり続けたいと思います。

齋藤 : 目標はプランニングの質を上げることで、そのためにやっていることが2つあります。

1つ目は、データドリブンなプランニングです。現在、多くの企業では、データを収集するフェーズから、データを活用するフェーズに移行しています。プランニングでも、データに根拠を置いたプランニングを行うことで、1つ1つの戦略やシナリオの質を向上させる努力をしています。

2つ目は、スキルの標準化です。プランニングは属人化しやすいスキルなので、社内でフレームワークを作る活動をしています。プランニングチーム全員のスキルを底上げし、さらに質の高いプランニングを提供できる環境を作っていくことが、今後の目標です。

豊田 : 以前はSalesforce Marketing Cloudを単独で導入することが多かったのですが、昨今はCDPや他のクラウド製品と連携させたり、チャネルもメールだけでなくLINEやPush通知、SMSなど複数のチャネルを活用する施策が当たり前になってきています。

周辺ソリューションとの連携、システムの複雑化にも対応し、深いデータを使ったより高度な施策にも対応できるように、幅を広げていきたいと思っています。

松岡 : MAツールとしてスタートしたSalesforce Marketing Cloudは、現在、MA、CDP、Web接客ツールを統合してデジタルマーケティングを支援する製品という位置づけに変わってきていて、一昔前のように、「MAさえやってれば、デジタルマーケティングはOKです」とは言えなくなっている状況です。他社では対応できないような、システム的にも複雑化した要求に対しても、きちんとサポートできるようになっていきたいです。

そして、それが一部の精鋭によって実現されるのではなく、社内にナレッジを蓄積し、フレームワークを作るなどの仕組みでスキルを底上げすることで、複雑化した要求にチーム全体として応えることができる組織を作っていきたいと考えています。

※Salesforce、AppExchangeなどはsalesforce.com, inc.の商標です。


脚注

1. ^ "FY24 Partner Summit 開催レポート". AppExchange.(2023年4月13日)2023年4月24日閲覧。

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