失われた30年といわれる日本経済の低迷のなかで、成熟市場が増え新規顧客の獲得だけでの事業成長が難しくなっており、企業は自社商品・サービスのユーザーをしっかりとらえ、LTV(顧客生涯価値)向上による事業成長を重視する傾向が強まっている。
これを顧客側から見ると、企業を選ぶ基準は「私が良いと思う商品やサービスを開発し続けてくれるかどうか」となる。そこで顧客理解の手段としてクローズアップされてくるのがCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント=顧客関係管理)である。
そこにライフスタイルや嗜好の分析という視点を入れることで、CRMはより生活者とのつながりを深め、発展的に活用することができるのではないか。そういった考え方のもと、顧客理解を深め良好な関係性を構築し、ブランドのファン増加、企業の売上に成果をあげているのが、電通グループが推進している「マイルドCRM™」だ。SNSのプラットフォームを活用し、従来に比べ低コストで容易に着手でき、ブランドに対する顧客の共感を高めていく“新たなCRM”とはどのようなものだろうか。